ドン引きした女性からのご提案3
警戒していた私に彼女は二人を紹介した。
「ごめんね。何も言わないで連れてきて。こちらが私の友達、こっちが娘。あなたとのことは話してあるから大丈夫よ。」
何が大丈夫なんだ?
私達の関係を友人に話しているというのはまだわからないでもない。
しかし、如何にオープンとは言いながら娘に不倫をしていることを話す気が知れない。
私は一気に彼女に対して猜疑心が生まれてしまった。
しかし、その日は飲みに行く約束をしていたからそれは履行しなければならない。
予約をしていた店を急きょ変更をして、4人で入れる店にした。
二人の女性は私に対していろいろな質問をしてきた。
そして聞きもしないのに自らのことを話し始めたのであった。
こうした場であからさまに不機嫌になれたりしたら良いのかもしれない。しかし、普段の営業マンぶりが出てしまい、愛想良く振る舞ってしまうのであった。
友人という方は私と同い年。
彼女とはエアロビクスで仲良くなり、たまに飲みに行く仲。
既婚者でやはり不倫関係にある男性がいるという。
ただ、年齢が60に近く「元気がない。」という。
娘さんは20代後半。若くして結婚し、バツイチ。
二人のお子さんがいるという。
夜の町でお勤めで彼女が若い時はこんな感じだったのであろうな、と思わせた。
「結婚なんてこりごり。子供もいるし、もういいわ。でも、ボーイフレンドは欲しいな。」
とのことであった。
実は答えるのが面倒なだけであったが、相槌を打つのが「聞き上手」に受け取られてしまったらしく、もう一軒行くことになってしまった。
夜が更けて酒が入るにつれて女性たちの発言も大胆になってきたのであった。
2軒目では卑猥な話しかしなかったのであった。