猫の交尾に学ぶ
やはり何度思い返してみても、私が若い時にお付き合いした歳上の女性くらいセックスが好きな人はいなかったと思う。
勿論、出会い系サイトで知り合った女性の中にはセックスをしたがった女性はいたし、好きな人もいた。
いや、嫌いな女性なんてほとんどいないし、嫌いと言っていた女性も交わるうちに好きになっていったという経験もしている。
しかし、まだ経験人数が足りないのかもしれないが、その女性くらいセックスが好きな女性はいなかったし、これからも出会うことはないのかもしれないと思うのである。
とにかく会える日には毎回セックスをしたがった。
私の会社帰りに待ち合わせをして、彼女の車でラブホに行き、二時間を過ごすことが週に何回あったことか?
勿論、週末はセックスをしていたし、平日ラブホに行けない日には彼女の車の中でフェラをしてもらっていた。
一時期半同棲をした頃など毎日朝晩欠かさずセックスをしていた。
私も若かったし、彼女もちょうど女盛りであったからお互いのリクエストが一致したということになるのであろう。こう言えるのは単に若かった私の欲望を満たすためにそうしていたとだけではないと思えることがたくさんあるからだ。
彼女は私とそうした状態になる前に自らの身体を異物で満たしていたことを言っていた。
具体的にはオナニーをするのに野菜をヴァギナに入れていたことを私に告白したのであった。
いろいろなものを入れようとしたらしいが、安定したオナニーができる野菜は胡瓜だったという。
固さや形状からして頷けないでもない。
胡瓜にコンドームを被せてするのが一番いいと言っていた。
斯様に彼女はセックスに対しての探究心を持ち合わせていた。
彼女は無類の猫好きでもあった。
しかし、ペットショップで洋猫を買うわけではなくて野良のような日本猫を飼っていた。
ある時に彼女が私に言った。
「うつ伏せになってみて。」
たまに私の背中までも愛撫の対象としてくれることがあったが、その時はピンポイントで尾てい骨周りに舌を這わせてきた。
えもいわれぬ快感が私を襲った。気持ち良かった。
一瞬にして勃起してしまった。
そして
「私にもして。」
私は彼女がそうしてくれたように舌を這わせた。
彼女から快楽の声が上がる。
「来て。」
そう言われて、結合した。
これは猫の前戯らしい。
猫の交尾の真似事をしてみたのだ。
「猫のぺニスって身体に対してものすごく小さいし、交尾も一瞬なの。でもこうすることで子作りに快楽を加えるように神様が仕向けたんだね。」
彼女はそう言っていた。
ん?私のぺニスが小さくて早漏だから、そうしたのか(笑)?とも思ったが、そうではないと笑い返してくれた。
もう1つ彼女について言うと、本当に美しかった。
こちらは間違いないと思うが、彼女くらい美しい女性を抱くことは二度とないと思う。
そして頭が良かった。
更に言えばベッド以外では高い品性を持っていた。
とてもセックスが好きだとは見えない女性だったんだよね。
家柄も良かったし、配偶者も社会的な地位を持っている方であった。
しかし、私の前では「女」であったんだよね。