10年ぶりにセックスをした女16
彼女はホテルに入ると激しくキスを求めてきた。
そしてYシャツのボタンに手をかけてきた。
明らかに前回よりも積極的な態度は早く快楽に陥りたいとの願望と一度交わった経験のある安心感からくるものであった。
私は彼女の手を止めて言った。
「汗もかいているし、先ずシャワーをしよう。」
午前中働き、直前も30分ほど付近を散策している。
前回は流れでベッドになだれこんでしまったが、あまり不衛生なままに交わるのは好きではない。
加えて、激しく求めて来ている彼女を焦らす意味もあった。
「先に浴びておいで。」
バスルームに導いた。
この女性のシャワーというものは男性のそれと違って時間を要する場合が多く、逆に焦らされることもある。
しかし、この時の彼女は本当にあっという間に出てきたのであった。これには内心苦笑してしまったのであった。
私は入れ替わりにバスルームに入った。
それならば、ということである。
私はゆっくりとシャワーを浴びた。
先ほどの激しいキスとこれから起きることへの妄想で既に下半身には明らかなる変化が生じていた。
身体全体を洗浄するのとは別に気持ちをクールダウンする時間を持つためにシャワーを続けた。
シャワーの音に消されてはいたが女性の喘ぎ声がしていた。
アダルトチャネルでも見ているのであろうか?
私はバスルームから出た。
やはりアダルトチャネルが流れていた。
驚いたのは、彼女の姿だ。
ベッドの上でアダルトチャネルを見ながら、自らの手で自らの身体を慰めていたのであった。
その姿を見て、クールダウンしたはずの私は上気してしまった。