素っ裸な女
セックスというものは基本的に男女とも素っ裸になってするものである。
若い時に堪らなくなり女性も私も下半身のみ露出していたしたことはあったが、あれはどうも落ち着かないのである。
プレイの一つとして手荒にするというのもたまにはあってもいいのかもしれないが、いい歳のおっさんがするものでもないし、やはりお互いにすっぽんぽんになって全身を愛撫しあうのが正しい姿なのであると思う。
セックスをする時は全裸であるのが落ち着くのだ。
しかし、それはセックスをしている時に限られる。
裸族ではないので当たり前の話だ。
たとえホテルの中でもそれは一緒。
ベッドの中、限定だと思っている。
男である私でさえ、そう思うのであるから女性はもっとそう感じるのであろうな?と思っていた。
ある時、地方住まいの方で私の住む土地にたまに出てくるということで身体だけの関係になることを約した女性がいた。
かなり発展的な女性であった。
あまりこういう感想を持つのは如何か?と思うのであるが、セックスも上手だった。
そして、私のセックスも気に入ってくれたようであった。
相性という点については悪くなかったということになるのだが、私はこの女性と二度と会うことはなかった。
何かするにも、この女性、すっぽんぽんなのである。
トイレに行くにも、インターバルのシャワーも。
これには閉口してしまったのである。
女性とは「奥ゆかしいもの」という勝手な観念がある。
セックスが発展的なのはいい。
非日常だから。
しかし、如何に他人の前で裸になることに慣れていても何をするにもすっぽんぽんというのはちょっと、思ってしまうのだ。
この方にはステディもいたようだが、そうした考えはなかったようだね。
私なら間違いなく注意しているけどな。