ドン引きした女性からのご提案7
彼女は続けた。
「貴方の体力や精力の事は前から話していたのね。そしたら彼女が会いたいって言って、この前のようなことになったの。その前から貴方みたいな男性とセックスがしてみたい、とは言っていたけど、会ったらその思いが強くなったみたい。」
私は何を言って良いのか?がわからなかった。
本当にわからなかったのである。
彼女の口から言葉を発してもらうために
「で?」
と言うしかなかったのである。
「そこで、なんだけど、私たちも3Pしない?」
予想通りの回答なのであった。
正直なことを言おう。
この回答には正直迷ったのである。
その頃は経験を増やすために出会い系サイトに登録をしていた時期であった。
無論、これは今でもそうであるのだが、セックスは愛すべき一人の女性と楽しむものという考えはある。
しかし、その頃は、言い方は悪いが誘いに乗ってくれた女性とは必ずセックスに至ることをしていた。
そこには自らの好みとか言うものを逸脱したものがあった。「これも経験だ」と。
さすれば「毒食わば皿まで」ではないのだろうか?
倒錯的な世界に入ることにも興味はあったことは否めない。
「しかし、俺が二人を相手になんてできるのかな?」
そういう質問をしたのは前向きに考えていたからに他ならない。
「貴方なら全然大丈夫よ。いつも4、5回してくださるじゃない?その半分を私、半分を彼女にしてくれればいいのよ。所詮、彼女の彼氏なんて私は幇助するだけ。3Pしても彼女に出して終わりよ」
この言葉で私の気持ちはかなり前のめりになってしまった。
私はとどめの質問をしたのである。
「嫌じゃないのかな?他の女と俺がセックスして。しかも目の前でだぜ?」
答えなんてわかっているのである。
だって、彼女の方から薦めてきているのであるから。
「嫌じゃないよ。他の女に行かれるくらいなら、私の目の前で友だちとセックスしてくれた方がいいよ」
私の頭の中は3Pをする妄想で渦巻いた。
酒も手伝ってか、かなり乗り気だったのは彼女、友だち、その彼氏のプレイの内容を聞いたりした。
「それなら俺の方が感じさせられるな」
それは彼女ではなく、彼女の友人に対して抱いた思いだ。
どこまでもダメな奴だね、私は。
しかし、それでドン引きすることはなかった。
恐らくここでこの会話をやめれば実行に移せたものと思われる。
彼女の友人もまた、エアロビで鍛えられ、いいproportionをしていたからな。
だからこのことでドン引きすることはなかったのである。
それは私のつまらない一言に端を発するのであった。