ゲスな男、ゲスな女(9年間の不倫と今の戯言)

40過ぎに女の味を知ったショーもない男のブログです。言いたいこと言うばかりで参考にもなりゃしないと思います。コメントは承認制にしているので、非公開の場合はその旨書いてください。

ドン引きした女性からのご提案10

私がトイレから帰ると彼女は驚くべきことを話したのであった。

「娘は経済力もあるんだけど。でも、やっぱり一人というのは嫌だと言うのね」

私は言った。

「うちの会社で娘さんにお似合いの彼氏を紹介しろ、と」

私は思っていたこととは違うことを言った。

彼女はちがう、ちがうと頭を振って話を続けた。

「もう結婚はいいというの。それに口説かれることも多いと言うのよね。だからセックスもそこそこ満たされてるみたいなの」

なんか、まさかな、と思っていたことに話が行っている。

「あの子ね、子供が欲しいみたいなの」

私は「あぁ、やっぱり」と思ったのであった。
「まさかな」が当たったのである。

「あの子の中に貴方のDNAを植え付けて欲しいの。私は貴方のことをよくわかっているつもり。だから私からすると孫になっちゃうけど、貴方のDNAが欲しいの。あの子だって貴方のDNAを欲しているわ。貴方の優秀なDNAが欲しいのよ」

私は似たような言葉を20年以上前に二度聞いている。

その時は無論、自らの子供に私のDNAを引き継がせたい、つまりは結婚して欲しいと言われたのだ。

求愛の言葉であったのであろう。
しかし、その二人とは性交渉をする前にお付き合いを止めた。

まず、私のDNAが欲しいのか?と思ってしまった。

今思えば、結婚生活に於て子供の存在は最重要である。

だからその女性たちは20代にも拘わらず、賢明な頭の持ち主だったのかもしれない。

しかし、当時の私は幼稚であったのか、わがままであったのか?

DNAより前に「俺自身を好きかどうかだろ?」と思ってしまったのである。

いや、それは今でも間違いではないと思っている。

しかし、その台詞を40代にもなって言われるとはね。

彼女は続けた。

「貴方には迷惑はかけないわ。それに貴方にはメリットだってあるのよ」

何のことか意味がわからなくなってきた。

つづく。