不思議ちゃんは怖い女?3
私は彼女にアポを取り付けようとした。
土日はファッションモールで仕事があるとのことで、平日に仕事を休んで会うことにした。
私はまだ彼女とお付き合いを開始できる確証がなかったため、他のサイトに登録をしたままにしていた。
ただ、それは放置した状態であった。
自ら積極的に何かをしようとはしていなかったのである。
サイトに登録して女性をサーチした経験のある男性ならおわかりであろうが、こんな状態でアプローチをかけてくる女性などいないのである。
しかし、この時に私にアプローチをしてきた女性がいた。
私のプロフィールを見て、「相談に乗って欲しい」というのだ。
まぁ、相談くらいなら、ということで会話に乗った。
この女性は既婚者ではあったが、不倫を求めてサイトに登録しているわけではなかった。
浮気をする男性の心理が知りたい、と言ってきた。
貴方の場合はどうですか?と。
私は正直に答えた。
「恋愛感情を持ちたい」
「いつのまにかセックスがなくなった」
「ないがしろにされているかな?との思いが生まれた」
可愛そうなことをしたのは彼女が思っていたことの一部しか私の回答に含まれていなかったことだ。
彼女は男は「セックスがしたい」という一瞬の気の迷いでだけ浮気をすると思っていたらしい。
しかし、私が語れば語るほどうちひしがれて行くようだった。
「もうこんな話やめない?」と言ったのは私の方であった。
痛たまれなくなったのであった。
しかし、
「私の最悪の経験を聞いてください」
とこの女性は言ってきた。
聞くことにしてしまった。