電マが好きなの。
ラブホテルに行くと必ずといってもいいくらいに置いてあるのが「大人のおもちゃ」の自動販売機なのだ。
あれを使おうとするカップルがどれだけいるのか?と疑問に思うことがあるんだよね。
女性が快楽に浸る姿を見るのは私も好きだから、それを求めて購入をする男性がいるのかな?と思ってみたりもするんだけど、いくら気持ちがいいと言っても道具を使ってそれをされるのは女性の思いからすると複雑ではないのかな?と思ってみたりもするのである。
手段を選ばず、というのはあるのかもしれないのだけど、私は自らの生身で女性が快楽に浸って欲しいと思う。
では全く使用をした経験がないか?というとそうではなく、まだこういうことを始める前にお付き合いをしていた女性に使ってみたことがある。
この方くらいセックスに関しての話をした女性は後にも先にも無くて、おもちゃを使うにあたっても十分な話し合いが行われた末に使用した覚えがある。
どうせ使うなら、ということでかなり高級なローターとバイブを通販で購入したのであるが、かなり精巧にできていて、間違いなく自らの敗北を認めるようなこととなるようで怖かった。
そして、実際に使ってみると物理的には明らかに負けているわけである。うちひしがれた気分であった(涙)
されている女性からしてもどうであろうか?
好意を持つ男性にされているからいいんだ、ということには単純にはならないと思うのである。
寧ろ前戯をサボっていると思うのである。
この時の女性にも感想は求めなかった。
勿論、それは怖かったからに他ならない。女性の感じているところを眼前にしては尚更というものである。
昨年短期間だけセフレということでお付き合いをした女性がいた。
恐らくこれまで抱いた女性の中で1、2を争う男性経験人数の方だったと思う。
「電マが好きなの」
セックスをする前からそう言って憚らなかった。
「これはいい経験にしたいな」
と思ったのである。
10年くらい前におもちゃに負けたリベンジを果たす時と思ったのだ(笑)
そしてあるホテルに行った。
市内の東側だったので、女性にラブホテルをチョイスしてもらった。
案の定、ベッドパネルの先には電マが置いてあった。
先ず上半身を愛撫してから下半身に行った。
私が電マを一瞥すると女性もそれを見ていた。
きっと使ってくると思ったろうね。
しかし、待ち焦がれてだらしなく開いた股の間には私の顔が埋まった。
クンニした。時々指を使ったが強弱つけて舐めて、吸った。何分やっただろうか?バター犬になった気分であった。
逝くという現象はどうでも良かった。
「もうギブアップ」
女性がタップするまでやった。
しばらくして女性が漏らした感想は
「貴方、すごいね」
だった。
それからというもののベッドを共にする前に聞いた。
「電マにする?口にする?」
一度として電マという選択はなかった。
「おもちゃに勝った」と一人悦に入った。
バカだよね。
それにしても誰が使ったかもわからない電マをよく使うな、と思う。
潔癖症かどうか?というレベルの話ではないと思うけどね。