不思議ちゃんは怖い女?10
私の性格なのか、通常男性というものはそうなのか?完全に彼女のペースとなっていたベッドを私のものにしたいと思った。
そして、私が思うがままにプレイを展開した。
彼女は一度目とうって変わって、なされるがままと言った感じで私の下で悶えていたのであった。
しかし、後から考えれば、実はこれもまた彼女のペースであったような気もするのである。
男の欲望の満たし方を良く知った上での「なすがまま」ではないのか?と思うのであった。
あまり化粧気もなく、派手な感じはまるでないこの女性に私は興奮を覚えた。
プレイ中もいろいろと思うところはあったが、今はこの女性とのセックスを楽しもうと思う気持ちにさせるほど魔性な感じがしたのであった。
私はプレイに没頭し、4回射精を行った。
彼女の身体も完全に温まり、回を増すごとに身体を震わせるタームは短くなったのであった。
更に私が前戯を始めようとすると
「もう堪忍して。これ以上されたら死んじゃう」
男の性欲の満たされ方というのは陰嚢が空になるほど射精を行うというものではない。こうした言葉で女性からストップをかけられることが肉体的にも精神的にも満たされるというものだ。
私は我にかえり、彼女を腕枕すると少しの余韻を楽しみながら、長いキスを何度かした。
そして「お腹空かない?」と聞くとくったくのない笑顔で「うん」と返してくるのであった。
シャワーを浴びてホテルを出ると車で近くのイタリアンに行った。
平日の午後のイタリアンはランチを食べた後の主婦層が数組スゥイーツを楽しんでいた。
私達が店に入ると視線が向けられた。
テーブルにつくと
「どう思われているのかしらね?」
と彼女は小ずるい視線で私に聞いてきた。
「夫婦には見えないだろうから、まぁ、そう思われているんじゃない?」
私がそう答えると
「ランチして、それから、って感じかな?」
彼女は満足そうな笑みを浮かべていた。
確かにこの時間に事を終えて食事に来ているとは思わないであろう。
つづく