寂しさから始まる恋愛はいつか破綻を迎える。~前編
この前、私の好きなテレホン人生相談(ニッポン放送、こちらではHBC。平日午前11:00過ぎ~)を聞いていて「なるほどな」と思ったことがあった。
その時の相談は以下のようなものである。
「26歳男性ですが、慰謝料請求をされています。歳上の彼女がいて妊娠させてしましたのですが、既婚者であることをその時に初めて聞かされました。私は彼女と結婚しようと思いますし、彼女も産むつもりではありますが、彼女の旦那さんから慰謝料請求されています。本当に払うべきでしょうか?」
先ず前提として、この人生相談という番組は茶番かもしれない。しかし、ためになる?ので営業の途中で聞ける時は聞いている。
本件、法的に言うと民法上の夫権侵害という不法行為に該当する。
一夫一妻制の日本に於いて、配偶者の権利を侵害したということだね。
だから相談者は慰謝料と言っているけど正確に言うと損害賠償ということになる。
通常、民法上の権利侵害(不法行為)に関しては過失責任主義と言って権利侵害された側が相手に過失があったことを立証しないといけない。
私は常にこの危険に晒され続けている(表現として図々しいが)が、被害者とされる者のこの立証にはかなりの証拠が必要とされる。
例えば、自ら現場を押さえたとか探偵に頼んでラブホの出入りの写真を撮らせるとか。
それでも現場を押さえる以外には「やってない」と言われればそれまでなのである。
(だからやっちゃいけないのは自宅に連れ込む、にゃんにゃん写真を撮るなどであろう。後者は別の意味でも危ない)
しかし、この相談のケースで言うと「妊娠」かつ「認めてしまっている」から、もう過失を認めたということなのであろうね。
なぜ「妊娠」かつ「認めてしまっている」かと言えば、DNA鑑定しないと男性の子供かわからないからね。
ただ「認めて」しまうと性交渉はあったということだから、即「不法行為」ということになるのだと思うね。
それにしてもだ、相手に損害賠償請求するということはこの配偶者は別れること前提だと思うのである。
もし奥さんを取り戻したいと考えるなら、子供は産ませず、やり直そうと説得するんだろうな。
しかし、そうしないのは自らの怒りもそうであるが、それ以上に奥さんの決意が固く、もうどうすることもできないと思ってのことなのだろうね。
男としたら「敗北を認めた上で」の行動なんだと思う。
だから法曹界では「訴訟しないように」するみたいだね。人道的な対応だと思う。
みんなうちひしがれるんだよね。
そこまで考えたことはなかったけど。
W不倫で片方が訴えてごらん?
付き合っていた二人が別れを決めた途端にカウンターパンチをもらうことになると思う。
損害賠償は男女が平等ならば「行って来い」ということになる。
しかも、それらが偽装ならば。
また始まるんだよね。間違いなく。
相手と別れる気がなきゃ、損害賠償請求なんてしたらいけないのさ。それを法曹界は知っているのだろう。
法的に云々ではない。
打って出た側が損をするのさ、気持ち的にね。
敗北感を如実にする。
でもね、この番組がスゴいところはそこを結論に持ってこないところだよね。
通り一辺倒な回答が出てからパーソナリティーのカトウタイゾウ先生が口を開く。
このお言葉がありがたい。
つづく