たまには不倫相手と贅沢
今日は彼女さんとやや高級なランチをしに行く。
普段のデートではあまり高価なものを食べることもなく、ラーメンや定食、「みよしの」「吉野家」なんてこともある。
これらはフィーリングで決めるのであるが、美味しく頂ければなんでもいいという感じだ。
彼女さんもあまり私に負担をかけてはいけないと思っているところもあると思う。会う頻度が普通の不倫よりも多いから、そのあたりの無理はないように、と考えてくれているようだ。
しかし、この歳になって恋愛をしているわけである。若い二人が赤貧の愛を育んでいるのとは訳が違うのである。
だから時々こうした贅沢をするんだよね。まぁランチだからたかが知れているのだが。
ちょっと夜は行けなさそうな寿司屋のカウンターで楽しく飲み食べしようと思っている。あまり飲み過ぎないようにしないとな。
このようなことはたまにする。
彼女さんも家庭があるからたまにしかできないが、泊まる時には高級ホテル。
プレゼントなんてめったにしないが、バースデー、クリスマス、ホワイトデーくらいはそこそこのものをプレゼントする。感謝の気持ちを込めて、ね。
最初に失敗したんだよね、ちょうど付き合い始めたのがクリスマスくらいでさ。
「クリスマスしよう!」って誘ったのはいいけど、まだお付き合いするかどうか?って時期で。
引かれるといけないと思って、安物のブレスレットを渡したんだよね。
ところがデートの時に度々それをしてくるんだ。
「ブレスレットなんてしたことなかったから、私の『宝物』だよ」なんて言ってね。
「お恥ずかしい」という話さ。
年収をひけらかすほど裕福ではない。
普段は質素なもの。
しかし、私と付き合ってくれているのだから、年に何回かは贅沢をしたいし、させたいかな?と思う。
普段、不満を言う人ではないが、今日という日は心待ちにしていたようだ。
そうした心の変化を読み取らないといけないと思う。
そして、満面の笑みが私への最高のプレゼントだと思う。
今日そうなるといいけど。
行ってきます。