若き頃の不倫の追憶1~浮気相手がいる時の方が
私は20代の時にも不倫をしている。
まだ私が独身の頃だ。
つまり相手の方が既婚者であった。
相手の方は15歳以上歳上でその旦那さんは相手の方より10歳くらい上だったと思う。
彼女が私とそういうことになる前に何人かと不倫関係にあったことを仄めかしている。
これは彼女の一種の優しさであったと理解している。
私は彼女を真面目な女性であると思っていたし、そう思われていると彼女も感じていたのだろう。
私に「薄汚れた女だから」と示していたのだろう。
当時、失恋で心を悼めていた私にせめて身体だけでも慰めてあげようとの彼女の気持ちから来る行動であった。
彼女は真面目な女性であった。
しかし、どうしてそういうことになってしまったかと言えば旦那さんの浮気であった。
旦那さんもまた真面目な方であった。
だからこそ彼女も信じられず、ダメージも大きかった。
いくらかでも気持ちを楽にするために彼女もまたそういう道を選んだ。
それは「目には目を」ということではない。
彼女の中で私のことは従来から「若いけど信頼できる人間」という位置付けだったようだ。
肉体関係となった後も私のことを信用していろいろなことを話してくれた。
もちろん、その一部は若い私がのめりこみ過ぎないように、ということもあったのかもしれない。
その一つが旦那さんの話。
「年齢的にいっても衰えてきたかな?と思ったけど、浮気をしている間はパンツが汚れて出てくるのよ」
つまり夢精している、というのである。
この言葉を聞いて15年くらい後に自らで実感するのだ。
セックスなどめったにしなくなった期間が10年ほど続いた。
このまま朽ち果てたくなくて不倫を始めたのであったが、続けていくうちに精力は復活していったのである。
夢精にまでは至っていないが、ちょっと弱くなったかな?と思う今でも始めた頃よりは遥かに強いと思う。
やはり使わないと衰える、ということなのである。
つづく