若き頃の不倫の追憶2~初めてベッドを共にするまで
二人で飲みに行くことになった。
そこは私が行きつけとは言わないものの、高校生の頃から行っていた飲み屋に行った。
若い私が虚勢を張れる精一杯の先であった。
それは値段ではなく、雰囲気とか店の人との馴染み加減とか。
勿論、この時に近い将来男女の仲になるとも思ってもいない。
私はこの美しい姉御と飲みに行けることに満足していた。
何年ぶりだろうか?この女性とこんなに話をしたのは?あの頃もたくさん話をした。いろいろな話をした。
この日は私が失恋をしたことの愚痴を聞いてもらうことになっていた。
しかし、実際には彼女の話を聞くことが主であった。それもあの頃と一緒であった。
違うのは話の内容であった。
明らかにそれは大人の男女の会話であった。あの頃のある人を介しての会話の内容とは違った。
ここからは前述した通りだ。
彼女のホスピタリティーは私に向けられた。
彼女の年齢は40くらい。女盛りであった。
しかし、勿論のことであるが彼女は身体をもて余しているわけではなかった。この瞬間にも男がいることを仄めかしていた。
後に彼女は言った。
「お世話になった貴方の役に立ちたかった」
男女の仲になることを前提に次の約束をした。
出会い系サイトで出会い、男女の仲になった女性は30人くらいいる。
最初に会った日にホテルに行ったケースも結構あることは何度か書いている。
しかし、普通は食事などをしながらお互いの親和性を確かめてから近づいていくだろう。私は緊張感をほぐし、口を滑らかにするために酒席を最初の場とすることがほとんどだ。
いよいよ男女の仲になった時に聞くのである。
「最初に会った日にホテルに誘ったら行ってた?」
答えはyesなのである。
無論、それらは結果論に過ぎないし、会ってみて「気に行ったから」という前提があるからだろう。
ただ言えるのは意外と女性は覚悟をして出会いの場に来ているのだということである。
一般的に言っても大人の男女が二人きりで飲みに行くということはどう見られているか?ということなのだ。
だから私は社内外を問わず、女性と二人きりで飲みに行かない。当たり前のことだ。そういうつもりはなくてもそう見られたりすれば迷惑がかかる。
ソースが出会い系サイトとは言っても軽はずみに誘うのはどうなのかな?と改めて思うのである。