若き頃の不倫の追憶8~初めてのお泊まりその2
私たちはホテルに入ると愛しあった。
普段ならば家に帰るために二回ほどセックスをしてホテルを出るのであるが、この日はその心配はない。
若くて体力のあった私は週末のように彼女を求めた。何度も。
寝落ちることはなかった。
興奮と緊張で覚醒していた。
「少し休もう。明日仕事でしょう?」
睡眠を促したのは彼女の方であった。
時々、週末の昼寝の時にするように私は彼女を腕枕して、左手で頭を包み込むようにして寝ようとした。
しかし、私の興奮は全く収まることはなかった。
彼女もまた起きているようであった。
興奮は性欲を呼んだ。
私の股間は大きくなっていた。
「起きているよね?」
「うん、眠れなくて」
私は彼女の左手を取り、股間にやった。
「来て…」
彼女に求められるがままに私は彼女に覆い被さった。
結局、一睡もすることなく朝を迎えたのであった。
翌日仕事にならなかったのは言うまでもない。
この時は若くて純朴だったから、というわけではなさそうだ。
なぜなら今の彼女さんと初めてお泊まりした時もほとんど眠ることができなかった。
一緒に夜を過ごすということは、更に関係が深まるものだと思う。
それはお互いにかなりのリスクを犯し、それを乗り切った、みたいなところもあるような気がする。
その後はお互いに安心感が生まれる。
そしていつの間にか、隣にいて一番安心して眠られる相手となるのだね。
つづく