若き頃の不倫の追憶12~お迎え
若い頃は「仕事を覚えないと」という純粋な思いからがむしゃらに働いていたイメージがある。
もともと負けず嫌いであったために先輩たちに劣っているところが見受けられると、それに勝とうとして長時間労働をした。
そんな姿を彼女も応援してくれ、旦那さんが帰ってこない時には私が出やすいJRの駅や時には会社の下まで車で「お迎え」に来てくれたのであった。
そのうち会社で噂になった。
年齢差ほどの違いは見えなかったが、やはりかなり上であるということは周りの目からも明らかであった。
しかも高級車で目立つ。
「いったいあれは誰なのであろう?」と。
しかし、若造にも面と向かって言える人はいなかったね。それを知ったのは随分後のことであった。
それは彼女の「狙い」でもあったようだ。
彼女は常にはらはらしていたと言う。
「新しい彼女を見つけなよ」なんて言っていたのは過去の話。
今や私を彼氏として手放したくない存在になっていたのであった。
一般的に言っても当時で言う「三高」に該当した私は、いったん外に出れば結婚相手の候補としては悪い存在ではなかった。
彼女からすると私が会社に行くことすらも「野に放つ」ことに等しかった。
彼女からは度々社内の女性について聞かれたし、たまにある飲み会の時は間違いなく「お迎え」に来てくれた。
私は自らがやったことがないアッシーを得てしまったのであった。
そんな彼女の不安はしばらくは的中することはなかった。何せ周囲の女性などガキにしか見えなかったし、その容姿は女優並み、そして何よりも私に対するホスピタリティーが半端なものではなかった。
お迎えに来てもらった時は早い時間ならラブホに行った。たまにお泊まりもした。
そうではない時にも私の自宅近くの暗い駐車場で私の有り余る精力を口で処理してくれたのであった。
これもまた不安の表れであったのかもしれない。
それほどまでに強かったし、それを普段受け止めていたのは彼女だった。
今の彼女さんもたまにお迎えに来てくれる。
会社の近くまで来てくれることが多い。
普段のデートは私が運転するからちょっと不思議な感じがするね。
勿論、今の彼女さんとはその後にラブホに行くこともないし、車中でフェラをしてもらうこともない。
穏やかに二人の時間を過ごし、少し長い時間キスを楽しむ。
この女性二人に共通して言えるのは運転が上手いということだね。
だから安心してその時を過ごせる。
つづく