若き時の不倫の追憶18~「射精コントロール」その2
この「練習」については効果てきめんであった。
彼女にこのことを言ったことは一度もない。
そして実地?でも私は練習をした。
勿論、少しでも射精をすれば若干硬度は落ちていたろうから彼女は気づいていたのかもしれない。
しかし、滾るそれはすぐに硬度を増していたから性交するには十分であったのである。
男性諸氏ならばわかると思うが、勃起というのは「やる気の問題」というところもある。つまり、女性ほどではないにせよ、精神が肉体を上回りカバーするところがある。
中途半端に出すことにより気持ちの上でも「フィニッシュ」ではなくなるということなのだ。「まだ」「もっと」という気持ちが継続性を保つこととなる。
これは彼女に対しても効果があった。いつの間にかトータルの挿入時間は30分を超えるようになり、彼女は身を捩らせ、絶叫に近い声を上げ、時には白眼をむいた。
これが「昇天する」ということなんだな、と思った。
セックスという行為で愛を確かめることで満足してくれていた彼女ではあったが、中イキするようになって、より私を求めるようになった。
「やはり、そういうことなんだ」と思った。
そして、女性を悦ばせることがこんなにも楽しいことなんだということを私も理解した。
当たり前の話であるが今は当時ほどの元気はない。
しかし、一方で本当の意味での射精コントロールがほぼできるようになっている。
だからこの手法は必要ないか?と言われるとそうではない。
インサートの時間があまり長くなると区切りがつけにくくなる。
そこでまさしく射精でフィニッシュさせるのであるが、お相手に「強い」ところを見せたかったりする時にこれを使うのだ。
後戯をしている時に「ごめん、もう一度いいかな?」と言って求める…「おかしいな、すぐに元気になって…」などと言う。
女性は喜んでくれるのである。