お小遣いちょうだい…(笑)
出会い系サイトの「使われ方」として女性がワリキリという名の売春行為の客引きのソースとしている場合がある。
場合と言ってみたが、サイトによってはコチラの登録の方が多いのではないかと思わせるくらいなのである。
これらについては組織的なものと個人とあるようだがいずれにしてもいい度胸しているなと思うのである。
お付き合いした女性の中には会ったその日にベッドに行ったこともあったが、それなりに長くメールなどのやり取りをした上のこと。
料金交渉などするのであろうが、それこそどこの馬の骨ともつかない男性と個室で二人きりになるわけである。
もし、それが組織的なもの(業者)であったとしても雇用関係など存在しないのであろうから身の安全 は全く担保されないということになる。
このワリキリというものが普通に存在してしまうのは以前にも書いたが需給バランスが取れているということであり「買う奴がいるから売る」ということなのである。
それだけセックスしたい男は多いということだ。
女性からしても最低賃金に近い時給でパートをするくらいなら危険を侵してでも万券が手に入るお手軽な手段と思うのかもしれないね。
2年くらい前の話だ。
確かにワリキリのような女性が多く存在するサイトではあったと思う。ある検索条件を入れて検索しても常に上位に来るのは客を探す女性であったと思う。
私は一通のメールを受信した。
50代半ばの女性で丁寧にプロフィールが書かれていた。
先ずはやり取りを開始する。
お互いの生活のこと、趣味のこと…順調にメールは往来した。
日に数通のメールが2週間くらい普通に行われていたが、女性から「お会いしませんか?」とお誘いがきたのであった。
私もそろそろ切り出そうかな?と思っていたところであったので、お誘いに乗ったのであった。
お互いに飲める口であったため、先ずは飲みに行くことにした。
確か金曜日の夜で個室居酒屋でお会いした。
穏やかなメールのやり取りとはうって変わって妙に積極的であったが、それはアルコールのせいかな?くらいに思っていた。
「いつくらいからご無沙汰?」
こんな質問がきたのである。
決してそんなことはなかったのである(笑)が、「2年くらいかな?」と答えると
「じゃあ、そろそろ次に行く?」と。
ここまで話が進んだのであれば言うしか考えられない。
「ホテル行こうか?」
私たちは店を出た。
歩いていると女性から手をつないできて、こう言ったのである。
「出る時にお小遣いちょうだい…(笑)」
屈託のない笑顔であった。
私は手を振りほどくと軽く会釈し、その場を去った。
いやぁ、やられたと思ったのである(笑)
メールのやり取りではおくびにも出さなかった。
先ず、50代半ばにして売りをしようという勇気には敬意すら表する。
しかし、自らの商品価値をいかように思っているのであろうか?
いや、商品価値がわかっているから当日までだんまりだったのかもしれない。
この女性からするとメールのやり取りは「人を見ていた」のであろう。
サイトに登録している男などセックスしたい奴がほとんど。これは正しい。
あとは危険な人間ではないか?人が良さそうか?を測っていたのだろうね。
恐らくこの女性にとっての「成功例」はあったのだろうね。
2年ご無沙汰、と聞いたところで勝負に出たのであろう。「ホテルの前まで行けば断るわけがない」と。
「新手だな(笑)」と思った。
もう一軒一人で飲んで家に帰ってサイトを開けるとメールが入っていた。
「せっかく時間作ったのに最低男。ケチ野郎。年収欄にウソ書くな…」
さんざんな罵詈雑言が書かれていた。
人間の本性は恐ろしいね。