若き頃の不倫の追憶20~最中の言葉
なかなか当時は信じられなかった。
彼女が気を使ってくれているのかと。
当時私はとにかく早かったことは何度も書いている。本当に三こすり半という言葉がぴったりで彼女の中に30秒もいられるかどうか?という感じであった。
しかし、アラフォーの熟女と血気盛んな20代半ばのセックスとは、突きまくってあえぎ声を出させ、ついには昇天させるというAVにありがちなシチュエーションを自ら描いていたところがある。
だから自然と強いストロークになる。
結果、情けない結果になる。
悪循環だね。
「若い時は激しいのもいいと思ったけど、今は子宮口を軽く押される感じがいいわ」
確かにそれをした時に彼女は感じてくれていた。しかし、私は私が早いからそう言っていたのだと思っていたのである。
自らが早いことを謝ったり、時間を気にしたりしていたからね。
「貴方のぺニスは大きくて重量感があるわ」
そう言われたこともあった。しかし、そんなことを自ら思ったことは一度もなかった。これとて私に自信を持たせようと思うが故の言葉であると思っていたのであった。
「だから一番奥に当たるのよ」
彼女のどこにどう触れているのか?なんてわかりはしなかった。ただ毎回がむしゃらに、体力に任せるままに彼女に打ち付けていたのであった。
こうした言葉の裏打ちは20年近くの時を経過して実感をするのであった。
当時「経験人数」よりも「経験回数」を強調していたのは彼女であった。無論、それは若い私が浮気をしないようにと思ってのことであっての発言でもあったと思う。
この歳になって実感をするにも「何人かに同じことを言われる」ことがなければそうにはならない。
それは「経験人数」もこなさないとなりえないものなんだね。
皮肉にも実感が自信を持たせ、あの頃言われたことも意識してできるようになってしまう。
熟女には激しいだけじゃダメだってね。
少し大きめならば尚更だ。
そうしたことを意識するとタームも長くなる。これも皮肉なものだ。
あの頃の彼女が望むセックスをしてあげられていたならば、と今さらながらに思うのである。
つづく