先生を生業とする女10
4月、年度始めというのは何かと忙しい。
週末こそステディとデートをする時間はあったが、会議や会食などで夜も結構多忙であった。
それが彼女との約束を1週間先にしてしまった理由の1つであった。
当時のステディはセックスに貪欲ではなかった。
付き合い始めの頃こそよく身体を重ねたが、この頃には月に2、3回ホテルに行く程度であった。
私のセックスには満足してくれている身体の反応を見せてくれてはいたが、もともと恥ずかしがり屋なのか誘われることなど年に何回かしかなかった。
それだけにこの淫乱そうな彼女には期待するところがあった。
出会った後のメールでは毎日エロ話が送られてきた。
「舐められるの大好きなの。たくさんクンニして欲しいわ」
「フェラするの好きよ。ちょっと自信あるわ。みんなイッちゃうよ」
「体位は騎乗位が一番いいわ。自分で感じるところに当てて何回も逝くの。潮吹きしちゃうこともあるわ」
「バックも好き。たくさん打ち付けて欲しいわ。髪の毛をわしづかみにされたりしたら最高」
「車の中も好きよ。私の車ワンボックスだし、いつかしましょう。見られてないかドキドキする」
「縛ったり、蝋燭とか使ってしたことある?私はまだないんだけどやってみたいな」
これらのメールは夜遅く来ていた。
おそらくは酒の勢いに任せて書いている部分もあると思う。
一部ご期待に添えない部分があるな、と思いつつも端から話の腰を折っては…と思い、苦笑しながら同意する返信を続けていた。
普段は学童に教鞭を取る聖職者である。
それも一皮剥けば、ということか?日頃のストレスがかえってそうさせるのか?
淫乱なのには間違いなさそうだ。
おのずと期待は高まった。
しかし、なのである。
つづく