ベンツに乗る女~その10
私はベッドに彼女を導くと、先ずは自らの上半身の着衣を脱いだ。
そして、時々、彼女の顔に唇を当てながら一枚一枚丁寧に脱がせていったのであった。
彼女の上半身がブラだけになった時に彼女を横たえて愛撫を開始した。
頭を撫でながら、私の口は耳許に寄っていた。
「やさしくするから安心して身を委ねてくださいね」
そう言うと私は耳たぶを唇の間に挟むことから始めた。
「はあっ、声がでちゃう」
「二人きりだからいいじゃないですか。たくさん声を出してくださいね。私も興奮しますから」
私はそう言うと耳やうなじをリップしていった。
少し感じるところを唇で吸うと「あん」というカン高い声を上げる。
私が予想していたよりも緊張感は早くほぐれていくようだ。
酒による酔いがそうさせているのか?こういうことに慣れていないと言いながらもそこはさすがに熟女なのか?
しかし、この反応に私は甘えてはならないと、丁寧な愛撫を続けていった。
この耳から首筋、そして鎖骨のあたりをリップと舌で愛撫するやり方は私の常套手段であるが、いつもよりもソフトにそれをしていた。
次に彼女にうつ伏せになるように言い、今度は背中を愛撫した。全体を撫でながらも舌を這わせた。特に背骨のところは何往復かさせた。
「くすぐったいけど感じちゃう。ぞくぞくする」
背中への愛撫がお好みのようであったから執拗に責めてみた。
仕上げとばかりに尾てい骨周りを弧を描くように舐める。
「な、何それ?初めての感覚」
自らの経験の中で鉄板目と思っていた方法に思っていた通りの反応をしてくれるのは嬉しい。
そして、そのまま下半身の着衣も一気に脱がせてみた。
私はうつ伏せになっていた彼女の尻を上げさせ、膝だちさせて尚、尾てい骨周りを愛撫した。
そのままお尻、太もも、膝裏、ふくらはぎ…ついには足裏や足指にまで舌を這わせた。
この頃には既に羞恥心などはなくなり、なすがままにされる女となっていた。
足先を舐めている時にちらりと覗いた太ももの間は既に黒光りしているようだった。
「できあがり」心の中で呟いた。
しかし、前戯はまだ半分も済んではいない。
つづく