先生を生業とする女~18
私の一突き一突きに彼女は反応していた。
表情が歪む。
私の予想は当たっている様子であった。
女性の身体全体が見えるからなのであろう、この上体を立てたままピストンを続けるというのはAVのシーンでよく見られる。
この体位は男性諸氏であれば経験していると思うのであるが、意外とキツいのである。普段でもキツいのに当日の体調では尚更辛いのであった。このまましているのは体力を奪っていくだけだ。
私はステディとのプレイの中でありとあらゆることを試させてもらっていた。ステディもまた、この位置に近いところにスイートスポットのひとつがあったから、それへの対処方法もわかっていたのである。
私は枕を手に取るとそれを彼女の腰の下に入れた。一つでは少し角度が足りないとみるやもう1つ入れてみた。
「何をするの?」
彼女は聞いてきたが私は無言であった。
恐らく意図はわかってくれていないのであろう。
しかし、私が上体を彼女に被せてもそのスイートスポットに当たることで彼女の表情はより歪んでいった。
しかし、困ったことに私の限界がやってきてしまった。
人間の身体というのは意外と自らを克服できない。
男には「疲れマラ」という現象がある。マラとはぺニスのことだ。
例えば徹夜した後に股関が言うことを聞かないという経験をしたことが男性ならあると思う。
あれは生命の危険を感じた時に子孫を残そうと性欲が増す現象であるという。
ただ、あの現象の時にセックスをすると射精を目的として勃起しているから、早く(死ぬ前に)射精しようとするんだね。
神には勝てないということさ。
つづく