豚もおだてりゃ木に上るという話
私は人材育成の観点からすると「人は誉めないと伸びない」と思っている。
私の世代というのはうちひしがれてきた世代であり、上司や先輩方に日々箸の上げ下ろしさえも指摘されて育った世代である。
それが悪いとは言えない。
私の中では指摘された当時、反対感情が働いたのではあるが、家での躾とビジネスマナーの違いを「ひし」の感じて良かったことなのである。
しかし、それと同じことをやってしまってはもたないというのも現代なのだね。
ちょっと迎合しちゃっているかな?と思いつつも部下や後輩には「誉める」ということをしている。
なぜなら誉められて嬉しくない人間などほとんどいないからである。
そして自らもそうなのである。
私はこれまでコンプレックスに思ってきたことがいくつもある人間だ。
とりわけ容姿という点についてはまったく自信がなかった。どうなんだろうね、それだからこそ他の部分を磨こうと努力した部分はあるよね。
じゃないと異性から相手にされないのではないかな?と思ってやってきたところがある。
確かに努力は実った部分はある。
私がお付き合いしてきた女性は私の内面をもってお付き合いを始めた…ということばかりであったのである。
「頭がいい」
「話が面白い」
「痛みがわかる」
しかしだ…それは私の本望ではあったし、狙い通りでもあったのであるが、それならそれでわがままというか、やっぱり容姿に惚れて欲しいと思うわけである。
やっぱりモテる男の一端を味わいたいのである。
そうはなれないことくらいわかってはいるのだけれどもね…
今、この歳になってやっとその欲が満たされている。ありがたい話だ。
今の彼女さんとデートしたり、写メを送ったりすると…
「カッコいい」
「ステキ!」
「いい男」
などの感想が返ってくるのである。
自分の名誉のために言うが彼女はコンタクトやメガネをしているが極端な弱視ではない。
豚もおだてりゃ木に上る。
そう言われると自分も気をつけるわけである。
いつまでも彼女に誉めてもらいたいとね。
そして、自らの写メを見ると「前よりも良くはなったかな?」と思うのである。
変な?自信だね。
でも、まぁ、そっちの方でも努力し続けようと思うのである。