非常に残念だけどセフレと別れました~その2
一度目に出会った感じではそんな風には見えなかったのであるが、向こうから「セックスしてみたい」とメールしてきたからいきなりお泊まりデートとなったのであるが、当日も求めてきたのはセフレの方であった。
脱がせてみると想像していたよりもかなり肉感的なボディでスレンダー好きの私としてはそうでもなかったが、一般的には男好きする身体である。
そして、プレイに入ると前戯でもインサート後でも感じ方が半端ないのであった。
声も大きく、興奮させてくれる。
そして、彼女の私に対する愛撫もすごぶる上手だったのであった。
お恥ずかしい話ではあるが、気合いが入っている時ほど早かったりするのであるが、最初から「自在」なわけである。
「出会ってしまったかな?」
と思ったのであった。
セフレも快楽追求型のようで自在にプレイする私に「AV男優としているみたい」と悦びの表現をしてくれたのであった。
無論、そう思わせるほど合っていただけで誰にでもできるわけではない。あの前カノでさえ、そういう状態になるのに1年弱を要したのであったのだから。
それからというものの、月二回程度のデートを繰り返していた。そのうち一度はお泊まり、という感じで長時間を共に過ごした。
異変を感じたのは秋口くらいである。
彼女の口から彼氏さんの話題があまり出なくなったのであった。
そして、私と会う回数が足りないという不満を言ったり、将来の話などをしてくるようになったのだよね。
「彼氏さんと別れたのかな?」
と思うと同時に「いつものパターンかな?」とも思ったのである。
セフレはセフレ…
お互いに補完的な役割でしかない。
主役にはなれないし、私からすると冷たいようだが「なるつもりもない」。
彼氏さんとのことを質すると「別れていない」と言っていたけどね。
男と女の違いを言えば、男はファイルを複数持てるが女は上書きしていくに過ぎない。
純愛ということに関しては女の方が優れていると感じるが、セフレという関係はもともと無理があるのかもしれないね。
ちょうどそのころ、私は明らかなる精力の減退を覚えた。
そして、「セックスだけ合わない」と思っていた彼女さんがすごく頑張ってくれるようになったんだ。
もう1つ、2つ理由はあるのだが、私は「別れる」という選択をした。
それでもダメなのはズルズルと何ヵ月か引っ張ってしまった。私の弱いところ。
別れを切り出すと甘んじて受託してくれた。
申し訳ない気分になったね。
「これまでありがとう」
もうこの先、セフレという存在は持たないかもしれない。
かもしれない…というのは自らの中で悪い虫が起きる可能性が全くないと言い切れないからなんだけどね。
おしまい。