彼女やセフレとのメールやラインの往来~2
もともとマメではない私の行動を変えてくれたのは前カノであったと思う。
とにかくメールが頻繁にやってきた。しかも返信しないと不安がるために私もしょっちゅうメールを覗くことになった。
かつて携帯のメールをしょっちゅう覗く上司がいて「いいおっさんがみっともないな」なんて思ったものだが、40過ぎにして同じ状態になったのである。
ただそれをしないとお付き合いが成立しない感じがしたのでそうせざるを得ない。
天気や時候のことをメールしだしたら終わり…と歳上の女性に言われたが、それは1日数回メールをする程度の状況を言うのであって、かかる状況下ではおはようから始まっておやすみなさいに至るまでに天候の話くらい話題にしないと間が持たないくらいの往来なわけであった。
このような「かまってちゃん」、ある意味面倒な女性とお付き合いすると自らもいつの間にかメール中毒とも言える状況になる。
この現象は前カノに対してだけでなく、生活の中でも「拙速を尊ぶ」ようになるのである。そして、前カノに対して下手なことをメールして臍を曲げられるという経験からだんだんと精度を高めていく、ということをするようになるのだ。
こんなもの訓練の問題だな、と思うわけである。
欧米人と付き合うために英語が堪能になる、みたいなものか?
そういう意味でも前カノには感謝しているのだ。
ずいぶんとマメにさせてくれた。
しかし、絵文字なんていうものを使い出すに至っては、本当にイカれているな…と思うのである。
その世界に入りきって「♥️」なんてしてしまうが、電車の中で他人にチラ見なんてされた日には「このおっさんアホだろ?」と「ピアスして少年ジャンプを読むおっさん」と大差ない民度で見られるのであろう。
まだメールの時代は良かった。
やがてラインなるものができるのである。
つづく