バブル期に弾けていた女~その12
それからの彼女からのメールはすさまじいものがあった。
何かの領域を突破した…ようなことが書かれていた。
そして、またすぐにセックスがしたい…そこには彼氏さんのセックスでは満足できないことも書かれていた。
だから彼氏さんに会うために私の住む地に来る時にも会いたい旨のことも書かれていた。
私は即座にそれを否定した。
彼氏さんとのデートはそれはそれで大切にしなさい、と言ってね。
ちょっと危険性を覚えたのも事実なのである。
身体の関係で女性を制してみたいという欲望が働いたのも事実なのであるが、ここまで嵌まるとは思ってもみなかったのである。
それを試してはみたかったのであるが、こうも身体能力が高まっているとは思ってもみなかったのだ。
私の住む地で…という話に及び、それが危険と思った以上、私が彼女のところに行かないといけないといけないのである。
私は「そっちに行くよ」とメールを入れた。
彼女は歓喜していた。
そして、2週間後に道南のその地に再び行くことにしたのであった。
朝早く起きて私はその地に向かった。
彼女もまた私の行く地に向かった。
待ち合わせはラブホの駐車場であった。
私が帰りやすいようにインターの近くのラブホであった。
もう目的はセックスでしかない。
お決まりとも言えるインター近くのラブホは昭和の匂いがした。
古いホテルであった。
私は部屋に入るととりあえず、奥の椅子に腰かけたのであった。
つづく