バブル期に弾けていた女~その16
私はリクエストに応えるように彼女の下半身に顔を埋めた。
ここで私はちょっとトーンを変えてみようかな?と思ってみたのである。
ここまで激しく求めた。お互いにね。
一度目の情交が終わった後に私の前戯も激しいものであった。獣のように…というと動物に失礼なのであるが一般的な表現からするとまるでそんな感じなのであった。
ここで一度トーンを落とすことを考えたのであった。
ここまでの流れで言えば、私はクリトリスにむしゃぶりつき、ヴァギナ舌を入れて出し入れ、中でグラインドよろしくぐるぐると回して、彼女が欲しくなることを早期にすれば良かったのであろう。
しかし、それでは面白くはないという考えが私に生まれたのである。
ここでペースダウンをすることが彼女とのセックスに新たなバリエーションを生むような気がしたのであった。
だから、先ずはビキニラインに舌を這わせた。しかもゆっくりと。そして時々強く舌でそのラインを押してみたのであった。
「何?それ?すごく感じちゃう!」
そう言っていた彼女であったが、それを何度も続けると「早く舐めてよ」とリクエストしてきた。
局部…つまりはクリトリスを舐めろ、と言ってきているのであると思った。
しかし、私はそのリクエストには応えることなく大陰唇に軽くなぞるように舌を這わせたのであった。
彼女は身体をひくつかせて感じていることを表現していた。
ただそれさえも長く続けると
「いじわるぅ~」と言ってきた。
彼女の目的は明確であった…
それでも私はそこにはいかなかった。
ヴァギナとアナルの間をなぞってみたのだ。
正確に言う決してヴァギナには触れなかったがたまにアナルの端に舌を当てたのであった。
彼女の声が大きくなった。
性感帯なんだろう。
今度はリクエストもなかった。
だから、いよいよ愛撫を局部に移さないといけないな、と思ったのである。
つづく。