セックスが嫌いな女~その11
私は無理にその手をどけようとは思わなかった。
もしそれをすれば今まで私がしてきたことに反してしまう。
自然とそれが外れてくれることはないだろうか?と思ったのだ。
私は彼女の左手の二の腕にリップを移した。そしてそのリップと舌で腕を愛撫した。
肘やその内側というのは結構多くの人の性感帯だと思っている。彼女に対しても入念にそこを舐めると声が漏れ、若干ガードが開くのが見えた。
ここで焦ってはならない。
右手も同じように愛撫を続けた。
私はまた左手側にポジションを移して、肘から手に向かってリップを続けた。そして手のところまできた時、ゆっくりと指に沿うようにして舌を這わせてみたのである。
この指というのも意外と感度が高い。いろいろなものに触れ、さらされている一方で何かを認識させるために感度良く作られているのであろう。
私は丁寧に特に指の股のところはより強めに舌を這わせた。
彼女の声は少し大きくなった。
私は手への愛撫をより強めたいという気持ちからそっと指をつまんで上にあげてみた。
かんたんにガードは外れた。
私は指一本、一本をまるでフェラでもするかのように口に含んで舌を使った。
同じように右手もしたが「戻るかな?」と思っていた左手はガードすることなく、ベッドの上に解放されていた。
そして、右手もまたガードから外れたのであった。
さて、いよいよ胸への愛撫だ。
彼女が恥ずかしいと思っている部分が実は気持ちがいいのだ…ということを示してあげないといけない。ここは肝心なところである。
しかし…それにしても神経を使う。
承知の上でやっていることなのであるが…
普段のステディとのセックスが如何に楽しいものであるかを痛感させられたのであった。
つづく