ワリカン不倫
出会い系サイトでよく見るのは金銭の授受を目的とした女性の掲示板への投稿である。いわゆる「ワリキリ」というヤツだ。
これを見ると非常に悲しくなる。セックスを商売としている女性がこんなにいるのか?と。
景気が良くなってきているとは言いながら、一般庶民の生活は楽ではない。
生活のために手っとり早く金を稼ぐのは女性にとってはこの方法なのだろうな、と思う。何せ一番最初にできたビジネスなのだから。
ただそうは思っていてもどこかのお店に登録するほどの勇気はない。ここにも色々な思いもあるのだろう。
いや、本当にそうなのであろうか?
ちょっとした嗜好品を買うための割のいいバイトをする気分なのかもしれないね。
女性のことばかりを言っていられない。
それは需要があるからそうしているわけである。
男性こそ、金銭を支払うならばそうしたお店に行けばいいと思うのであるが、相場が安いのであろうか?それこそ、お店に行く勇気がないのか?
こうしたことに曳かれる男性の心境に寧ろ興味が沸く。
私も男なのでセックスはしたい。プレイとしてのセックスも好きだ。
しかし、金銭の授受が介在してまでセックスという行為に及びたいか?と言えば、そうではない。
それをしてしまった瞬間に自らに優位性を与えてしまうような気がするからだ。
交際する男女はフラットな立場でありたいというのが根底にある。
一方で二人で楽しむデート代くらいは全て負担したいと思っているし、たまにはプレゼントくらいしたいと思っている。
現代の若い男女はデート代をワリカンとするケースが多いと聞く。それだけ男女の格差が無くなったということで結構なことであると思う。
しかし、それが私の世代にも適用になるか?と言われれば、そうではないだろう。
不倫をするということは相手の女性から選ばれないと始まらない。
そこには色々な面での余裕というものが大きな要件になるだろう。
そして、その1つとして経済的な余裕というものが存在して当たり前かと思う。
交際した女性にサイトにいる男性の話を聞くと、ほとんどが男脳でセックスの話ばかりをしてくる者、ワリキリを求めてくる者らしい。
ちょっとまともかな?と思うと「あまりお金ないので全てワリカンでお願いします。」なんてくることがあるらしい。
レストランの会計で男女二人が財布を開いてワリカンしているのもどうかな?と思うのだが、あのあまり精度の宜しくないラブホの精算機の前で二人で財布を開くことを想像すると興醒めする。
そうまでして不倫はしたくないよね。