ネグレクト、その1
先日テレビを見ていると「イクメン」のことをやっていた。
その中で「あなたの夫はイクメンですか?」との問いに対して全ての年代でかなりの割合が「私の夫はイクメンである」と回答をしている。
これには驚かされた。
しかし、一方で男女雇用機会均等法の施行から法の運用を経て、それが定着した結果ではないかな?と思うのである。
しかし、まだ尚、現実としては男性が一家の大黒柱であるケースはほとんどであり、その中で「私の夫はイクメンである」と回答した女性たちは「そう回答をしていた方がいい」という希望的な観測や社会の流れを考えた回答ではないのかな?なんて思ったりもするのである。
そういうことも含めての男女雇用機会均等法の定着だと考えたいと思う。
我が事に置き換えれば、私は「イクメン」ではない。
それはこんなブログを書いている時点で頷いて頂けると思うのであるが、「イクメン」と呼んでもらえるにはほど遠いという現実があるのだ。
私は最近企業が顧客はおろか、社員にも迎合していると思うのである。
致し方あるまい。労働契約法が施行されて10年が経過しようとしており、法の運用が判例という名の下、定着化してしまった上に法律事務所が仕事を取りに来るという社会背景も考えれば、社員に迎合することがリスクを回避する手段である、と捉えて然りなのである。
政権が腰掛けであると同時に日本の有名企業の経営者もまた腰掛けでしかない。
腰掛けがルールを作るほど危ないものはないと思っていて、それは今後何10年とルールになってしまうという事実がある。
100年以上塩漬けになっていた民法が改正になるなどは象徴的な事象であると思うが、あれもまた、現代に添うように、という大義名分の下、本当に社会システムを混乱させない、という自信があって改正されたものではないと言うことは「保証人」という定義を一律的な弱者保護という観点から変えてしまったことに愚を感じるし、無責任極まりないと思うのだ。
話題が逸れたが私は「イクメン」ではない。
かといって「ネグレクト」ではないと思っているのである。