10年ぶりにセックスをした女23
私は彼女に手を引かれてラブホテルに入った。
それまでも女性から「ホテルに行こう」と言われて行ったことはあったが、こうまで積極的に誘われることはなかった。
それは明らかにアルコールの力によるものなのであろうな?と思うのであった。
そして、久しぶりに味わった男との肌の触れ合いを楽しみたいとの思いがそうさせるのかな?とも思った。
休日の午後とあってあまり空いている部屋もなく、選択する余地もなく部屋に入った。
部屋に入ると彼女に押し倒されるかのようにソファに雪崩落ちた。
私はソファで下になり彼女が唇をいろいろなところに当て、そして舌を使うことを容認していた。
上半身は脱がされていた。
このままベッドに移行して激しく求め合うのが自然な流れなのかもしれない。
しかし、一緒に酒を飲んでいた私でも感じる彼女の呼気から出るアルコールの匂いは尋常ではなかった。
このまま破目を外すのは、あまり良い結果を生まないことは酒飲みであるからこそわかっていた。
私は彼女の動きを止めさせるために自ら動いてキスをした。
長いディープキスに彼女は更に興奮するかのような舌の動きと思わず漏れてしまうような声をあげていた。
私が口を離すと彼女の上半身は揺れていた。
そして目は座っていたのである。
もうこうなったからには時間はある。
私は彼女をベッドに導くと静かに寝かせた。
「ね、少しお昼寝しようよ」
私はクールダウンすることを促した。
しかし、既に彼女の左手は私の下半身を捉えており、
「こんなに大きくなっているのに?」
と言われてしまった。
私が困ったような表情を浮かべると
「したいんでしょ?早く挿れてよ‼」
強い口調で言われた。
この肉感的な女性の配偶者はどんな方かは知らない。
しかし、この女性が抑圧されてきた何かが今解放されつつあるのは明らかであった。
酔っているから、というのもあると思う。
しかし、酔うことさえセーブし、況してや女として我慢していたことばかりだったことを窺わせた。
それを解放した瞬間と私は捉えた。
それが私への「命令口調」であったと思うのだ。
ある意味、満足してしまった。
私はダメだな、と思いつつも、彼女の着衣を脱がせながら素肌にリップをしていった。
解放された彼女の口からは今までにないほどの大きな快楽を表す声が出たのであった。
狭いホテルの部屋にこだました。