敢えて好みではない女性に行く~その1
…ということをしていた時期がある。
いつかと言えば、前カノさんとお付き合いをしていた時期だ。
私はスレンダーな女性が好きで前カノさんは当にそのタイプであった。
女性経験を積むことが出会い系サイトに登録をした当初の目的であったのであるが、初期の段階でタイプの女性とお付き合いを開始したためにそれを甘んじて?いた時期があった。
しかし、ある時に気づいたのはセックスだけではない、全てに於いて女性とお付き合いをするのが下手くそだということなのである。
そこで当初の目的を果たすためにサイトサーフィンをするのであるが、その際に心がけていたのは敢えて自分の好みではない女性に行くということであった。
出会い系サイトを徘徊したところですぐに女性が見つかるとは言えないと思っていたが、自らが思っていたよりもかなり早い段階でタイプの女性とお付き合いを開始してしまった。
もし、理想を追求してしまうと前カノ以上にタイプな女性がヒットしてしまったらどうしようか?という「いらぬ悩み」だったわけである。
もう一つは「雄としての可能性」を見てみたかったというのもある。
つまりタイプでもない女性を前にして男になれるのか?ということだったのである。
出会い系サイトで探したのは「ややぽちゃ」という女性であった。
自己評価というのはそれぞれであっていいと思うのであるが、「ややぽちゃ」としていてそうではないことがあることくらいは含んでいた。
つまり「かなりぽっちゃり」ではないにせよ、「ぽっちゃり」はいるということなのであろうということであった。
この「ややぽちゃ」というファジーな表現はサイトならではのものであり、自己評価というよりは男性がそう思ってくれないか?という希望的観測に過ぎないという実感なのだ。
そして実際にお会いすれば「ぽっちゃりさん」ということになる。
リアルな世界を見渡してもそうなのだから中年女性とお付き合いをするにあたってはそれが現実であると思わないといけないのである。
私の目的からするとこの選択はかなり的中した。
まず間口が広がったことは間違いない。
会える可能性がある人数が増えたのだ。
それだけではなかった。
つづく