周辺のラブホテル7~K(気遣いはラブホの選定にも必要)
私はラブホテルの良し悪しを言われたことが2度ある。
いや、言われたのは「あんなラブホテルに連れて行かれて」だから悪ししかないに等しいかな?
セフレと言えども、いや、セフレだからこそなのかな?ラブホの選定というものにも気をつかわないといけないということになる。
むしろ彼女の方が粗末なラブホでも致し方なしと考えるのかもしれない。
それは二人だけの空間であればどこでも、という純な考え方もあるのだろうし、セックスをするということが二人の間では重要ではあるけれどもほんの一部に過ぎないということからなのかもしれない。
勿論、経済的なことも計算してくれているのかもしれないね。
でも、そうした気持ちに甘え過ぎてはいけないな、と思うのである。
長くお付き合いした女性がいて、その方とは旅行にまで行くようになった。
ちょっとした「お泊まり」というのができるようになってもかなり深い仲だが、旅行だからな、これは相当な仲なのであった。
既婚者同士が計画立てて3、4日家を空けるわけだからな。
かなりのリスクを背負って行くということになる。
配偶者や子供がいない夜にちと羽目を外すというレベルとは訳が違うのである。
しかし、またこの旅行というのはちょっと危険で何日間か「生活を共にする」という側面もあるのだ。
楽しいのである。
しかし、現実を見すぎる(見られる)可能性もあるということだ。
直前はマリッジブルーに近い心境になったりしたのだ。
そして、その間にちょっとした争いごとになったりする。
お互いに精神年齢が低かったのだね。
ある時、帰りの車でちょっと言い争いになって。
それまでいい感じで思い出作りをしてきたのだけどね。最後の最後に。
中島公園の一番奥にKというホテルがある。
たぶん札幌の中でも新しいホテルであるし、ちょっと価格も高い。
その喧嘩して沈黙の時間を過ごしていた。
最終日の予定もいくつか反古にして帰途についていた。
なんかやるせない感じでね。
セックスで関係を戻そうというのはダメなのかもしれないけど、それもまた致し方ないことでもあると思う。風と共に去りぬのワンシーンのように。
私は「時間も早いし、ホテルにでも行かないか?」と聞いた。
嫌がるかな?と思ったけれど、彼女は頷いた。
それでわからずに入ったのが、このホテルであった。
新しいホテルだな、と思った。
部屋に入るとすごく綺麗だった。
シティホテルのようであった。
「わぁ、綺麗!」
彼女に笑顔が戻ったのであった。
時間が許す限り彼女を抱いた。
同時に反省した。
こんなに喜んでくれるなら、たまにホテルデートで連れてこないとな、と。
如何に親しくなっても甘んじてはならないものがあるということなのだと思う。