顔シャと口内射精~その1
女性の多くはホスピタリティーに溢れている。
これは女性特有の母性というものと無縁ではないと考えている。更に言うと自分がMとさえ言って憚らないほどの方さえいて苦悶を快楽にさえ思うと言う(これに関しては思い違いでしかないことがほとんどであるが、別の機会に…)。
セックスのプレイに関しても相手の男性が気持ち良くなって欲しいと思うことが多く、自らの快楽を二の次に思ってしまうことも多々あり、何とかそれを解放してあげたいと考えるのである。
しかし、男の欲望を果たしてあげたいと思うのか?要望かのように言われることがある。
私が若い頃のアダルトビデオのフィニッシュに顔シャというのがあった。今でもあるのかな?
「いったい何をしちゃっているのかな?」
初めてそのシーンを見た時に私はそう思ったのであるが、ある深夜番組で風俗嬢の覆面トークがあって
「あれをしてくる輩がいる」
と文句を言っていた。
それはそうであろう。
あんなものが顔にかかってきたら気持ち悪いに決まっているし、変な臭いまでする。
もっと言えば、それを生業にしている女性からすれば化粧はし直さなければいけないし、髪の毛に飛んだりすれば洗髪までしないといけないだろう。
その間、商売あがったりな訳で逸失利益を請求したいくらいだと思う。
金さえ払えば、(時間内なら)禁止行為以外何をしてもいいという訳ではないという1つの例だと思った。
ところがこの「風潮」というのは一般にも広がっているとは思っていなかった。しかも身近に。
その当時お付き合いをしていた女性がアダルトビデオを見ていることについては知っていた。
おそらくはあれが「男の欲望」と思っていたのであろう。
しかし、もう3年あまりお付き合いをしている私がそれをしないのだ。
彼女の中では私が遠慮しているくらいに思っていたのであろう。
ある時、私がいよいよフィニッシュという時に
「顔に出して!」
と言ってきたのである。
私は驚いたが、お言葉に甘えて?かけてみたのである。
彼女から出た言葉は
「やっとかけてくれた」
だったのであった。そして、同時に満足げな表情を浮かべていたのであった。
メディアの力というのは恐ろしいものだということなのである。
それから何度かやってみたのであるが、どうも上手くいかない。
そこを意識してしまうために様にならないのだ。
男優さんというのは大したものだ、と妙に感心した。
彼女には申し訳なかったのであるが、理由を話して顔シャは止めさせてもらったのであった。
つづく