ゲスな男、ゲスな女(9年間の不倫と今の戯言)

40過ぎに女の味を知ったショーもない男のブログです。言いたいこと言うばかりで参考にもなりゃしないと思います。コメントは承認制にしているので、非公開の場合はその旨書いてください。

若き頃の不倫の追憶7~初めてのお泊まりその1

ある時のことであった。
その少し前からお互いにポケベルを持つようになった。

今のように携帯やスマホが普及していない頃だから、ポケベルで連絡を取り合うしかなかったんだよね。

あとは家電。

彼女は旦那さんのお母さんと同居していたから、連絡を取るのは大変だった。

お義母さんが出ると、ガチャ切りするのは疑われるから声色を使って訪問販売を装ったりした。

だから彼女と暗号を決めて、ポケベルでやり取りをした。

14106
は愛してる、だった。

3998
は電話して、だった。彼女の局番。

75719
は中野に迎えに来てくれることであった。
よく帰りに近くのラブホに行った。

0833
おやすみ、だった。
毎日これを見てから休んだ。


110
というのもあった。

これは有事の知らせだった。

直後、3998が入った。

私は仕事中であったが、電話ボックスを見つけるとすぐに家電に電話をかけた。

「今晩会いたいの」
私は当時駆け出しで早くには帰れないから、「10時に中野」とだけ言って電話を切った。

その時が初めての110であった。
仕事をしていても気が気でなかった。

私はちょっとでも早く彼女に会いたくて
194(行くよ)
と入れて新橋のオフィスを出た。午後8時。

私が中野に着くといつもの場所にゴールドのCが駐車していた。

私はいつものラブホに行って話をするものと思っていた。

しかし、彼女は進路を西に取った。

会話はなかった。

そして私の家に近づいた時にボソッと言った。
「帰りたくない」と。

私は思った。
私と別れても車中泊するな、と。

ならば朝まで一緒にいた方がいい。

私は
「良かったら今日は泊まらないか?」
と聞いた。

彼女は驚きとも取れる表情をしていた。

そして石神井にあるLRというラブホに行ったのであった。

今でもあるのかな?

つづく