ゲスな男、ゲスな女(9年間の不倫と今の戯言)

40過ぎに女の味を知ったショーもない男のブログです。言いたいこと言うばかりで参考にもなりゃしないと思います。コメントは承認制にしているので、非公開の場合はその旨書いてください。

先生を生業とする女5

4月の初め、ついに出会う日がやってきた。

この地にはあまり繁華街というものがない。
普通、夜の街で会うとしたら「すすきの」ということになるのだろうが彼女はなぜかそれを嫌った。
彼女の家から遠いということもあったのかもしれない。

彼女が指定してきたのは意外にも彼女の勤務する地の近くであった。
「かえって目立つんじゃないかな?」
とは思ったが、私にはどうでも良いことであった。

「焼き鳥が食べたい」というので焼き鳥屋で飲むことにした。

私は定時退社してその場所に向かった。

店は予約をしていたが、その必要がないほどに空いていた。
「こりゃ会話が丸聞こえだな」
私は心中苦笑をした。

時間になっても現れないのは予想をしていた。
往々にして女性はゆっくりめに来るものであるが、恐らくはややもったいぶって遅れてくるだろうな、と思っていた。

「ごめんなさい、ちょっと遅くなっちゃって」
そう言って彼女が現れたのは約束の時間から20分も経過した時のことだった。

初対面。
こう言ったらなんだが「ごく普通」な感じがした。
父兄から「きれい」と言われているとしたら、それはお世辞なのだろう。

今まで出会った女性と違うな…と思ったのは、ライダースジャケットを脱いだ中はかなり胸元があいたシャツと膝上のタイトスカートであったことだ。

当時の年齢で確か43くらいだったと思う。
ちょっと痛いと思われても仕方ない…

まぁ、自意識過剰なのは間違いない。
それはメールで既にわかっていたことだが。

とりあえずビールで乾杯をした。

つづく