ベンツに乗る女~その13
同じ動きを続けていると一度上気した彼女の身体は何度か頂点に達した。
堪らなくなったのであろう。
「も、もう…お願い」
前戯の終了とインサートを懇願してきた。
私は開脚させると顔を湿度の高い秘部に顔を埋めてクンニを始めた。
「あぁ、まだなの?」
「ん?何がですか?」
私は惚けて舌を使った。
今度は絶叫に近いあえぎ声を聞きながら、私に悪い考えが浮かんだ。
人というのはどこかSっ気というものがあると思う。特に男性はそうなのではないだろうか?
私にもそれはある。
しかし、人間として弱いためにそれを出せない自分がいた。
この時に直近までお付き合いをしていたステディはMっ気があることを言っていた。そして「言葉責めに感じる」とも言っていた。
それがわかりながらも5年以上もの間、ステディの望むプレイをすることができなかったのだ。
ステディは私のセックスに慣れ、きちんと昇天を迎えるようになったし、「貴方の優しいセックスが好き」と言ってくれていたが、ステディが好きと思うプレイはできなかった。
それはステディが言うようなやさしさではなく、私の弱さと小ささが殻を破れなかったのだ。
しかし、この時社会的に認められている女性で殻を破ろうと感じたのである。
私が執拗にクンニをしていると堪えられなくなった彼女は言った。
「お願い、堪忍して。もう挿れて」
「どこに何をだ?」
明らかに口調を変えて聞いたのだ。
彼女は起き上がり私のペニスを掴んで
「これをここに」
と言った。
さらに私は語気を強めて言った…
つづく