バブル期に弾けていた女~その1
こんなことをして5年も経過した頃のことであった。
私はその少し前からスポーツクラブに通い始めていた。
ステディには「最近太ってきたからダイエットのため」と言っていたが本心は更にセックスライフを楽しみたいということであったのだ。
ステディとの間においても感じていたのは、有り余るほどの性欲に比べ、体力や筋力に乏しいということであった。
もし自らの性欲にまかせてしたならば、大きな疲労が残り、腰を中心として筋肉痛をもたらす結果となっていた。
「これではいかんな」
学生の時以来、まるで運動をしていなかったのであるが、そんな不埒な理由から運動を始めたのであった。
表向きのダイエットやボディメイクなどどうでも良かったのである。結果としてそれらは副産物としてついてきたが、足腰が鍛えられ、心肺能力が高まればそれで良かった。
そんなことを3ヶ月も続けると少し自らに体力がついたような気がしたのであった。
「ちょっと試してみるかな?」
ステディと旅行に行った時に本気を出してみた。
「もう勘弁して…」と言われるまで腰を振り続けてみた。勿論ステディは何度も果てている。
ステディはセックスは嫌いではなかったが、快楽追求型ではなかった。
旅行という特別な時であったから許されたが、普段ならどうなっていたことであろうか?
二度としまい、と思ったのである。
一方で人は持てる能力を最大限使いたいと思うものである。
休眠状態にしていたサイトに半年ほど前に変なメールが入っていたことを思い出した。
「仲良くなってセックスしませんか?」
女性からのメールでいきなりセックスを誘ってくることなど後にも先にもなかった。
メールをもらった当時は「どうせワリキリ(売り)だろ」と思って放っておいたのであった。
サイトを開くとまだ履歴が残っていた。
そしてプロフィールを開くとまだその女性はサイトにいたのであった。
つづく