バブル期に弾けていた女~その2
私はその女性に対してアプローチをかけてみた。
「良かったらメールから始めません?」くらいの軽いトーンであったと思う。
半年ほど前に送られてきたメールの内容が如何に過激であったとはいえ、こちらからもいきなり誘うようなメールを送るのは得策ではない。
その時は酔った勢いで送ってきたのかもしれないし、ワリキリ(売り)であるかもしれない。
先ずは様子見をしたのであった。
メールをしてからしばらくは返信が来なかった。
しばらくアクセスをしていないように見えたから実質退会状態なのかもしれない。もう男が見つかっていることも十分に考えられる。
ところが数日して、メールが繋がった。
「返信が遅くなってごめんなさい。私で良ければメールからお願いします」
そこからメールのやり取りが始まった。最初にセックスを誘ってきたとは思えないような穏やかなやり取りが続いた。
話題の中心は東京の話であった。
私は東京出身者であるが彼女も若い時に東京で働いていたという。
「どんな仕事をしていたの?」
この問いかけには「会ったら話すわ」とはぐらかされたのであった。
普通のOLではないことだけは明らかであった。
あとはどのレベルに落ち着いていたか?というところであろう。
とにかくお互い若く、バブル期にアホをやりながらも華やかな日々を過ごした話で盛り上がった。
「会ってみたいわ。こっちに帰ってきてからこんな話ができる人いないから」
彼女の方から誘ってきたのであった。
やり取りをして1週間。話は早かった。
私はあることを決めて、その場に臨んだ。
つづく