セックスを断られる
セックスを断られる。
この明らかな拒否というのは今まで経験をしたことはない。
女性は「男はセックスがしたい生き物」ということをよく理解しているし、もしそれを拒絶したら「嫌われるんじゃないか?」と考えているからなのではないだろうか。
お付き合いが長くなると、当たり前の話であるが、お互いの間にあるバリケードは低くなっていく。
ある時、当時のステディから言われたことがある。
「毎週末『する』という決まりみたいのはちょっと嫌だな…」
恐らく相当の勇気を持って言った言葉ではないかな?と思うのだね。
そして私は「拒否られている・・・」と思ってしまったのである(笑)
確かにデート=ホテルというのは味気ない。
しかし、当時はそうではなかった。
ほとんどの土日祝日に会っていたし、平日もお互いの時間が合えばランチをすることもあった。
もちろん、ホテルに行くのは何回かに一度…それがたまたま週一ペースくらいになっていたに過ぎない。
私の“拒否られている感”は実は正しかったのだ、と今を持って思うのである。
当時は40代半ば。
心身共に健康な男女であれば週に一度くらい好きな相手とセックスをしたくなって当たり前だと思うのだね。
このあたりのことは非常に難しいところではあるのだが、お互いがあまりにも近しくなりすぎたのかもしれない。
女性は恋愛に安心感を求める…そんな言葉に私が左右されすぎたのだろう。
安心感を過ぎて飽和状態になっていたのであろう。
思えば、なのだけど。
この頃から綻びは始まっていたのであろうね。