サンドバッグフレンドの件④
サンドバッグの側としてすべきことは「関係を断絶する」以外にないと思っている。
もしお相手に何かをもたらしてあげたいならば、自らを信じて関係を断絶することでお相手に失望感を与えることによって今後同じようなことを起こさないことの契機とするということなのであろう。
私がたまたまいじめっこに抵抗して右ストレートが当たってしまったくらいのインパクトというのは、それくらいしないと与えられないと思っている。
しかし、その結果、お相手が成長するかどうかは量り知れない。それはお相手の素養ということは別として関係を断絶するわけだから結果は見られないということだね。
そこもまた残念な話だし、だからこそ関係を断絶できないということの要因になるのではないかな?と思うのである。やはり自ら施したことに対しては、一定の結果を生み出したいし、それを実感したいのは素直な人情であると思うのだ。
私はある意味執着とも取れる期間、サンドバッグフレンドになっていた。
2年もその状態ならば、バカなんだけど、一部の方には同情して欲しいかな(笑)?またこれも私の弱いところである。
この頃に私を勇気づけてくれたのは今の彼女さんである。勿論、こんな話は未だに知る由もない。
この時、彼女さんとお付き合いして約1年。
詳しくは言えないが事情あってなかなか踏み込みにくい関係であったのだね。
本当に付き合い開始から尽くしてくれたのだけど、なかなか素でお互いを出しにくかった。
1年経過して…気心は知れていたんだけど、最後に彼女との間でのオブストラクションが本当になくなった時に私はサンドバッグフレンドと終わりにしようとしたのだ。
こう書くとズルい男だよね。
そういうつもりはまるでないのだが、結果的には仕方ない。
いい女が自分に一番近いところにいて、私を満足させてくれたからこそ成立したのである。
サンドバッグフレンドになるのはいいが、脱却するのはかなり難しいよね。
俺も脱却できなかった一人だけどね。
いろいろと考えないといけないよね。
つづく