ウソのプロフィールを書いていた女~その3
私は正直に答えた。
「今まで10人くらいの方とお会いしていますよ」
彼女は驚いていた。
「そんなに多くの女性とお付き合いしたのですか?」
もうなんという女(スケ)こましなんだろう?と思われているのであろうな?
だから事実を話した。
「お会いしましたが、お付き合いをしたのは半分くらいですよ」
こちらにも選ぶ権利があると言いたいところであったが、まだこの頃にはそんな余裕はなかったし、単に趣味が合わなかったということであったのだけどね。
それでもこういう場に慣れない女性からは嫌われるかな?と思った。
しかし、反応は違ったのである。
「そうした経験のある方ならば…もし良かったならばお会いできませんか?」
ん?という訳である。
そこから私は話を戻して、先ずはメル友から…ということにする。
メールのやり取りが数日続いたかな?
彼女の方から「週末に会いたい」というリクエストがきたのであった。
確かに彼女は専業主婦らしいから…そんな時を選んだのであろう。更にいうと私がサラリーマンだからこその申し出だったかもしれない。
しかし、この時既に私には愛すべきステディがいたのである。週末は毎週2日とも会っていた。
だから無理なんだけど…それを言うことができなかった。
「平日の昼間に会いませんか?」
そして、彼女の家からほど近い、彼女が通うスポーツジムの駐車場で平日の朝に待ち合わせの約束をした。
ついにその日がきた。
私は10分前にはその地にいた。
しかし、彼女らしき人は時間になっても現れる素振りさえなかった。
私は社用車で待ったのだ。
つづく。