面白い人が好きなの…という女
自分自身がお笑いというカテゴリーにおいてかなり貪欲であるのであるが、「楽しい人が好き」という女性とお付き合いすることが多かったように思う。
若い時からそちらには興味があって、一時はそちらの方向に行けるかな?とあるラジオ番組で取り上げられて勘違いしたこともあったから、ほんの一時期、当時のオーソリティーに師事したこともあった。
それはもちろん、芸人としてではなくて作家として。いわゆる構成作家として。笑いとしては番組のプロデューサーをも動かすという存在だ。
今の芸人を謳う人間が「笑わせる」よりも「笑われる」ことでいいと思ってしまうのは、我々オーディエンスが芸でもないリズム感とナチュラルな対象に対して「笑う」ということで芸を磨かないことをして助長させている事実がある。
今のトレンドがそうだとしても、やはり無責任な我々を持ってして「流行り廃り」を決めてしまうところがあるんだよね。問題。
だって最近は?というと「笑わせる」よりも「笑われる」が芸人の世界でも受けてしまったりするのだよね。そして、次の世代にいくのである。どんどんつまらなくなると思う。
世間一般のそれらはいいとして、「面白い人が好き」と言ってくる女性は多かった。この「面白い」はむろん「笑わせる」の方であり、「笑われる」というような間抜けさを求めているのではない。
これはかなりハードルが高いリクエストと言える。なぜなら、面白さというのは観察力、経験、記憶力、演技力、ボキャブラリーの全てが一定以上備わっていないとなし得ない。それらがわかったから、凡人の私には無理と若い時に夢をあきらめたのである。
そう考えるとおそらく女性は何気なく言っていることであろうが、内面においてかなりいい男を求めているということになりはしないだろうか?
普段、私は「面白い人」と言われている。しかし、ネタの構成を考えると軽く下ネタを混ぜていることに気づく。
下ネタというのは安易に笑わせるものとしては非常に都合いいが、男女の仲にある相手には何となく使いにくいのである。それこそ下心を見透かされるようで…
とはいえ、先日も書いたが、私は三の線でいくしかないのである。
探さないといけないね、ネタを…