身体を差し出す。
何回かここでも書いている若い時の歳上の彼女さんの話である。
学生時代にあまり浮いた話もなかった私は既にこの歳上の女性とは知り合いであった。
もしかすると家族以外で一番話をする女性であったかもしれない。
就職した私はひょんなことから同級生とお付き合いをする…しかし、半年後には同級生が留学をしてしまい…そしてフラれるのであった。
私は危機を感じながらも留学先に飛ばなかったのは、かんたんに言うとそれほどこの女性のことを好きではなかったのかもしれない。
何度か前彼との比較をされたことがあったからその前彼との比較でフラれたものと思っていたのであるが、実はそうではなくてたまたま留学先に訪ねていった共通の知り合いとデキてしまったらしい。
私は苦笑するしかなかったのであるが、それを知った共通の知り合いは後々、彼女と私が付き合っていたことを知って慌てたらしい。
ある場所で出会った時に謝ってきたのであるが、もちろん彼を責めることなどできない。「俺にとっては今一つだったけど、おまえにとっては最高ならばそのままお付き合いを続けてくれよ」なんてちょっと臭い台詞を吐いたかな?私からすると彼との人間関係を失いたくはなかったからね。
・・・そんなことを正直に歳上の女性に話してしまったのである。一年ぶりくらいの再会の場でね。
「今度二人で飲みに行かない?」
飲んだことは過去にもあったが、二人というのは初めてだった。
飲みの場で彼女は私に今の自分が有閑マダムを気取っていて、何人かの男に抱かれた経験があることも言っていた。そして「私で良かったら」と自ら私に身体を差し出したのであった。
私からすると憧れの女性であったために嬉しくて仕方なかった。その週のうちに有給休暇を取得して、彼女を抱いたのであった。
私は独身であったがこれが最初の不倫経験なのであった。年齢差は17歳であった。
つづく