ドン引きした女性からのご提案5
その日は当たり前かのようにホテルに行き、セックスをしてから帰宅した。
その前の飲み会が前戯の一部になってしまったようで彼女はホテルに着くなり、かなりの乱れぶりであった。
そうした姿を見せられると私も呼応せざるを得ず、彼女に向けて腰を振らざるを得なかった。
週末であったこともあり、それを朝まで続けてしまった。
しかし、その頃の私というのはとにかく新しい出会いを求めていた。
自惚れに過ぎないのかもしれないが、それなりに新しい出会いも実現してしまっていた。
1日一度くらいのメールはするものの、彼女に対してあまり積極的に連絡を取ることはしなかった。
そんな私の失礼な態度に動いたのは彼女の方であった。
2週間ほどした時に「少しの時間でいいから会って欲しい。」旨のメールが来たのであった。
週末は新たな女性との出会いの場に使いたい。
だから「仕事帰りに軽く飲むくらいなら時間作れるかな。」
そう返した。
当然「アフターはない」という意味だ。
彼女は二つ返事で応諾してきた。
当日、彼女と会うと笑みを浮かべていた。
それは決してにこやかなものではなかった。
何かを企んでいるかのようであった。
不敵な笑み、というのであろうか。