ゆきずりが多いと言った女10
この時でまだホテルに入って30分も経っていなかった。
身体を求め合うということはこういうことを言うのだな?と思った。
彼女は一度果てたことでやや冷静にはなっていたのであるが、私が後戯をしているとそれを前戯と勘違いしたのか吐息が激しくなってきた。
今思えば私が下手だったのである。本来クールダウンさせなければならないところを逆に興奮させてしまったのだ。
またスイッチが入る感じになっていった。
正直なことを言えば「少し休ませて欲しい」というところなのである。
しかし、一方で今後こういう場面が何度かあるのかもしれないとも思ったのである。
何せこれから女性経験を積み上げようという思いを持ったところである。
これくらい乗り越えないといけないという思いの方が強くなってきたのであった。
「自らのインターバルは自ら作ればいい」
そう考えた。
私はかつて歳上の彼女にした前戯を彼女に始めた。
長くねっとりとした前戯になる。
その間に男を取り戻せればいいと思ったのである。
上半身をくまなく舐めあげた。
特に乳首は入念に。
「そんなにされたことないよ」
感嘆の声をあげながら彼女はそう言った。
違うんだ。
私は今、オスとしての回復を待っているのだ。
だから興奮の材料としての声をあげてくれ、
そう思ったのだ。
私は彼女の太腿を割った。
次に起きることを彼女は予想したのか、それだけで快楽の声をあげていた。
私はそこに舌の先を当てた。
その頃にはすっかりオスになっていたのであった。