若き頃の不倫の追憶4~また会いたい
二度目のセックスを終えた私は「もう帰してあげないと」と思った。
何せ彼女は専業主婦。中学卒業を控えるお子さんもいた。
少し時間は早かったが、私から促してホテルを後にすることにした。
正直なことを言えば名残惜しかった。
先ほど心からの言葉を聞いたが、もしかすると今日だけの関係なのかもしれない。
私は帰りの車中で勇気を出して聞いてみた。
「また会ってもらえるでしょうか?」
彼女は私の左手に手を添えて言った。
「貴方さえ良ければ…」
私は彼女の手を握った。
「でも、ちゃんとガールフレンドを探すのよ。それまでの関係」
大人の発言であった。
私たちは翌々日の日曜日にもデートをすることにした。
この時はお互いのことを深く知った仲同士のことであった。
2年くらい週に3回ほど会って話す機会が過去にあったからだ。
しかし、出会い系サイトの出会いはほとんど何も知らない中で出会うものだ。
一から関係を作っていく。
出会いの目的がセックスなのか、恋人なのかにもよる。男性はほとんどが前者で女性はほとんどが後者だ。
私は男性であるが後者を目的として出会い系サイトを利用したことが何回かある。
会話、ルックス、フィーリング…勿論、そうした条件が揃ってのことであるがお互いが「また会いたい」と思うことが交際の条件である。
もっと言えばグイグイといくことが良いわけではない。(グイグイ来られるのが好きな女性がいることも否めないが)
ゆっくりと関係を深めていくことが毎回新たな発見を生み「また会いたい」となるのだと思う。
それが長くお付き合いするコツかと思う。
決して焦ってはならない。
つづく