不思議ちゃんは怖い女?1
出会い系サイトで女性との出会いを求めていた頃、不思議な経験をしたことがある。
あるサイトで「落ち着いた雰囲気の年上の男性」を求めていた女性がいた。
ありがちなプロフィールの書き方であるが、こうした抽象的な書き方には自らも当てはまるのではないか?と思ってしまったりもする。
恐らくは私と同じような中年男性からのアプローチが多いのだろうな?と思いながらも、私もアプローチをしてみた。
年齢は30代半ばでちょっと年齢が離れているかな?と思っていた。
たぶんスルーされるのではないか?と思っていたのであるが、意外にもきちんと返信が来たのであった。
お互いの詳細なプロフィールを紹介しあい、話はとんとん拍子に進んでいった。
「お会いできませんか?」と言ってきたのは彼女の方であった。
こういうチャンスをみすみす逃すとその後がないのであるが、1週間ほど予定がびっしりなのであった。
普通は軽く飲みに出るようなことができれば、良いのだが。
「しばらくあまり時間がないのですが、もし良ければランチでも如何でしょうか?」
私はそう誘ってみた。
彼女は二つ返事で「お願いします」と言ってきた。
会社には「東京から客人が来ている」ことにして、昼の時間に抜け出した。
待ち合わせをしていたのはシティホテルのロビーだった。
つづく。