ゲスな男、ゲスな女(9年間の不倫と今の戯言)

40過ぎに女の味を知ったショーもない男のブログです。言いたいこと言うばかりで参考にもなりゃしないと思います。コメントは承認制にしているので、非公開の場合はその旨書いてください。

夫がEDで~その20

シャワーを浴びてからホテルを出た。

彼女の家の近くまで送る時、彼女は私の左手を両手で包み込むように握っていた。

「どうだった?」
わざとそう聞いてみた。

「凄かったわ。イキ過ぎちゃって。こんな気だるくなるほどしたの初めて」
満足を物語っていた。

「でもなかなか会えないよね。遠いものね」
「なるべく都合をつけるようにするよ」
私は心にもないことを言って別れた。

この時の私からすると自らのセックスが通用することがわかったことが「収穫」くらいに思っていた。
そして「もう少し近くにセックスフレンドができないかなぁ」くらいに思っていたのであった。
勿論、遠い方がステディからバレにくいのも事実ではあるのだが。

さて、気分を切り替えて帰らないといけない。
「仕事終わったよ。戻るね」
ステディに向けてメールした。
「どれくらいかかるかな?」
私からのメールを待っていたかのようにすぐに返信がきた。
「1時間半くらいかな?」
「じゃあいつものところにいるね」

夜飲みに行く約束をしているというのになぜこうにも昼間会いたがるのかな?と思った。

とにかく高速を急いだが下道に入ると季節が良かったからか思うように前に進まなかった。

何度かステディから「今どのあたりかな?」とメールが入った。

恐らくもう待ち合わせ場所にいるのだろうが、督促をするようなメールは時間を気にしているようである。

その理由は会うまでわからなかったのであった。

つづく