不思議ちゃんは怖い女?5
私は疑念を抱きながらも2度目のデートに行った。
待ち合わせの場所は彼女が働いているところの駐車場を指定されたのであった。
「大丈夫なのかな?」
私は純粋に疑問を持ったのであるが
「そうそう会うものではないから大丈夫よ」
と言う彼女の言葉を信じて待ち合わせをした。
朝10時くらいに待ち合わせをして、少しドライブをした。
普段のメールのやり取りからすれば、この女性が妹の旦那を寝とるようには思えない。
そしてこの日も助手席に座って話をする彼女は純粋であった。
私は海に車を走らせた。
土日ともなれば釣り客で賑わう小樽の岸壁に向かったのであった。
この女性を口説くことを考えて、そのコースにしたのであった。
海を見ながら話をした。
一人だけそこをランニングコースにしていると思われる人がいたが、あとはたまにトレーラーが船からの荷物をピックアップしにくる程度であった。
勿論会話は弾んだ。
お互いの人となりを話した。
語っているうちに彼女は私を直視したかと思うと上顎を少し突き出して目を閉じたのであった。
それはキスを求める姿に他ならなかった。
私は胸が高まった。
しかし、そこは冷静に彼女の唇を奪った。
いきなり激しく行くのではなく、唇を愛撫するかのようにキスをしたのであった。
唇を軽く吸い、彼女の唇全体に軽く唇を当てた。
そしてゆっくりと口角に舌を当てたのであった。
彼女は自然と私のキスに呼応して、口角に当てる舌に自らの舌を絡ませようとしてきた。
そして絡む。
ディープキスを開始するには時間がかからなかった。
お互いの身体は温まりつつあった。
ランニングのコースにしていた人が明らかに私達の車内を気にしていたこともあり、
「見られているね(笑)」
と言って、その地を離れたのであった。