【続】身体を差し出す。
その後のことについては過去に書いたと思う。
同じことを書くかもしれない。
そこから4年近くお付き合いをした。
半同棲した時期もあった。
最初に彼女を抱いた時はかなり緊張をしたことを覚えている。
なかなかホテルに入れなくてランチをした小金井からずいぶん離れたひばりヶ丘まで行った。
明らかに慣れていない私を彼女は優しく導いてくれた。緊張の面持ちだった私は彼女の導きに満面の笑みを浮かべたことを後々聞いた。
しかし、その一方で一度目の情交を私があっけなく果てて終えた時、彼女の目には涙が浮かんでいたのであった。
「気心知れた人とセックスするって気持ちいいね」
涙しながら彼女の言った台詞は今も忘れない。
明らかに下手くそだったんだけどね。
身体が差し出すという意味ではセフレと呼ばれる女性は私にそうしてくれた。
この女性たちが最初の情交で泣くことはなかったが、後々泣かれたことはある。
そうした女性はその後私との本気の交際を依頼してきたのであった。
最初に泣かれたと言うと二人のステディもそうであった。
その時に過去の辛さが現れるのかもしれないね。
だとすると歳上の女性も身体を差し出す、と言うことをしながらも、その時に既に私との本気の交際を考えていたのかもしれないね。
それ以前の問題として「いけない」と思いながらも私の方がのめり込んでいったのであるけどね。
それと共に彼女ものめり込んでいったのは明らかであった。
別れの時の彼女の乱れようは大変なものであった。
そこに年齢差なんて関係がなかったね。
女性がセックスをすると決めた意味合いは男性とまるで違うことはこれだけでもわかるよね。
だからいたずらにセックスをしてはならないと言うことなんだろう…と少し前に思ってセフレを解消した。
泣かれてはいなかったけどね。
女性には身体だけの関係なんかあり得ないのであるよね。
差し出されても…男として、その重みを感じないといけないと思う。
おしまい